2015年02月23日

お互いに響き合う事、お互いを信頼する事、そして尊重する事

ジャンルに関わらず、人と一緒に音を出す時に大切な事は、お互いに響き合う事、お互いを信頼する事、そして尊重する事だと思います。

お互いにカラオケを相手にする訳ではなく、生身の人間を相手にする訳ですし、お互い「独り言」を呟いているのでは、一緒に音を出す意味も必要性もありませんね。

お互いに響き合うからこそ、気持ちが良いのです。
お互いを信頼し、尊重するからこそ、自由に好きなように音を出せる訳ですね。

そしてお互いに、近づいたり、離れたり、前に出たり、後ろに下がったり、先に行ったり、後から追っかけたり...あれこれサプライズがあったり、発見があったりが楽しい訳です。
決して、独りでは不可能な事が可能となります。

だからこそ「その日、その時、その場所で、その人と、何かを創造する楽しさ」を経験出来るのですね。
自身を不完全な存在として捉え、決して自己完結しない事だと思います。

この事は、初心者の時から学んで欲しいと思う次第です。
最初は「あのねぇ」「なになに?」からで、良いのですから。

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2014年08月05日

ジャズの習得(1)

ブログ復活に当たり、まずは「ジャズの習得」に関して色々と思う事を書いて行こうと思います。

例えばジャズのように「書き譜ではない音楽」の世界においては、やはり「その日、その時、その場所で、その人と、ニ度と再現出来ない音の世界を創り出す事」が、楽しいのだと思います。

その為には、お互いを信頼し、リスペクトし、決して一人では出来得ない世界を一緒に創り上げて行く事ですね。
誰かが誰かを支配したりするのではなく、あくまでも全員がイコールの立場で、お互いのアイディアを持ち寄り…というスタンスがとっても重要であると考えます。

このスクールにおいても、出来る限りその楽しさをお伝えし、実際に体験していただき、そして習得していただきたいと思います。

モノマネではなく、借り物ではなく…例えそれが、たどたどしいものであったとしてもです。
方向さえ正しければ、後はそれぞれの方の事情の許す範囲で、少しずつ前進して行かれれば良いと思います。

では、どうすればそれを習得出来るのか?
またスクールでは、その習得の為にどのようなレッスンをやっているのか?

そんなこんなを次回以降、あれこれと書いて行きたいと思います。


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◆今秋主宰するリサイタル「音楽のエロス5」でご一緒する、梅津さんです!
https://www.facebook.com/events/344797722332002/

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2013年09月22日

HOW TO PLAY JAZZ

知る人ぞ知る...Jerry Bergonzi先生のDVDの一部。
随分、白髪が増えましたね...

うん!これは、とても良い練習方法ですね。
「最初は8分音符でね!」と云いつつ、上がったり、下がったり...色々なパターンでフレーズを作る練習になります。

このような練習を繰り返して、まずは慣れて行く事ですね。
そして次に、それらを色々と組み合わせていけば、結構それだけでソロ!という感じになりますね。

良くジャズはフィーリング!とか言いますが、このような「ロジカルな思考回路」が背景にきちんとあってのフィーリングだと思います。



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2012年07月11日

コルトレーンの「But Not For Me」

せっかくなので、ジャズネタでも...
有名な、コルトレーンチェンジの「But Not For Me」です。

因みに、通常バージョンのコード進行は、まあ↓な感じ。

| F7 | Fm7/B7♭ | E♭△7/A♭7 | Gm7/C7 |

これをコルトレーンがやると、まあ↓な感じ。

| E♭△7/F#7 | B△7/D7 | G△7/B♭7 | E♭△7 |

要するに、トーナルセンターを「長三度進行」させて行くだけの事。
この場合だと、E♭キーからスタートして Bキー→Gキーに行き、E♭キーに戻る。
長三度で転調するので、ぐるぐるオクターブを回って最初のキーに戻る訳です。

7thコードは、転調をスムーズに行う為に機能するもので、正に「テンション→リリース」の原則にかなったもの。
また、最初と最後が合えば「その間は、何やっても良いよ!!」と、拡大解釈出来ますね!!

これ即ち、その後の「スーパーインポーズ」への道を開いた...とも思えてしまいます。

例えばベースとピアノとサックスが居たとして、皆でコルトレーンチェンジで演奏すれば、これは所謂「リハーモナイズ!!」ですね。
例えばベースとピアノは通常バージョンのコード進行で演奏して、サックスだけがコルトレーンチェンジでやると「スーパーインポーズ!!」という事です。

これ、実際やってみると頭がグシャグシャになって面白いです!!

以下...「参考ネタ」です!

ショーターの「Night Dreamer」という傑作がありますが、これは明らかにコルトレーンチェンジをパクっています。
最初の2小節のコード進行は、↓な感じ。

| G△7/B♭7 | E♭△7/D7 |

各人のソロでは、これをグルグルと繰り返しますが、これは上記の「But Not For Me」のパターンの一部と同じですね。
要は、GとE♭のキーを行ったり来たりするだけの事。

で、当時のショーター先生達は、これのコード進行でどうやってソロしているかと云うと、殆ど「Gマイナーペンタ一発!」でやっています。
考えてみれば、キーがGの箇所は「Gのブルースだがね!」と考え、E♭の箇所は「Gマイナーペンタ=E♭メジャーペンタ」なので問題なし!!

コード進行とスケールを一致させて...なんて、良く理論書にありますが、敢えて一致させない手法もある訳です。
そもそもブルースなんて、その典型ですね。

ジャズの場合は、厳格に西洋音楽の楽理に忠実に従いつつ、同時に「そんなんブルースなんだわ!」と云いつつ、それを破壊してしまいます。
この辺りが、ジャズ独特の面白さですね。

それにしても、つくずく思うのは「何事も着眼点やアイディア」ですねぇ!
単純に、知識やテクニック、感覚だけでは超えれないものですね。

さて、長くなりますが...もう一つの発見は、上記の「But Not For Me」のテーマ部分のベースの動きです。

ベーシストは、基本的にコードのルート音を弾いて行きますから、

| E♭/F# | B/D | G/B♭ | E♭ |

となりますが、実際のベース音を拾ってみると、↓な感じです。

| B♭/A♭ | F#/E | D/C | B♭ |
| E♭/D♭ | B/A | G/F | E♭ |

一段目はB♭スタートでホールトーンで、二段目はE♭スタートでやはりホールトーンで移動しています。
なので、実際には

| E♭△7onB♭/F#7onA♭ | B△7onF#/D7onE | G△7onD/B♭7onC | E♭△7onB♭ |
| E♭△7/F#7onD♭ | B△7/D7onA | G△7/B♭7onF | E♭△7 |

ああ、めんどくさ!!

要するに「長三度=全音2つ」なので、ベースラインがホールトーンで移動すると、ちゃんと長三度進行と合う訳ですね。
一段目の場合はコードの5度の音として(例えばE♭△7の時のB♭音)、二段目はもろにルート音で合わせて来ています。

これは凄い!!
これがコルトレーンチェンジが、更にヘンテコに聴こえる理由のようです。

では、百聞は一聴にしかず...



タイナーも頑張ってますが、やはりコルトレーンはダントツですね。
このコード進行で、超高速フレーズを楽々吹いてます。

恐らく...自分だけこっそり猛練習して、メンバーには譜面を当日渡し...という、姑息な手を使ったに違いありません。

とまあ...お灸やりながらも、日々色々と夢想しています。

posted by ハロハロ at 08:04| 愛知 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャズの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月16日

パーカーのブルース(2)

パーカーのブルースというよりも、そもそも「ブルースとは何?」という考察です。

実は、これはかなりやっかいな話です。
殆ど文献が見当たりません。

唯一、山下洋輔先生の「ブルーノート研究」くらいでしょうか。
「風雲ジャズ帖」という本に収録されています。

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この文章...かなり若い時に読みましたが「ジャズ、或いはブルースがその発生の時以来、常に黒人と白人の両方の音楽要素が衝突する事の上に成り立っている」という下りは、まさに「目から鱗」でした。

ブルースを「民族音楽的」に捉えると、確かに良く分かります。
西洋音楽の和声学の視点からブルースを説明しようとしても、あっけなく崩壊しますね。

民族音楽的考察に関しては、小泉文夫大先生の「名著」を読破して下さい。
元々は2冊に分かれていたのが、合本となりました。

「日本伝統音楽の研究」です。

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ある分野のモノやコトをやるのに、その分野の事だけ勉強してもダメです。
歴史を学ぶ事も重要ですし、実際に色々な国に行き(観光ではなく...)、色々な価値観やものの考え方から色々と学ぶ事ですね。

これ、結構「自分との戦い」です。
ヌクヌクと、音楽だけを「頭で」勉強してても音楽は出来ませんね。
これは先日書いた「土着度」にもつながります。

さて、ブルースに戻ります...

簡単に言えば、ブルースは黒人固有の感性に基づく「旋律音楽」と白人の「調性音楽」のぶつかり合い...とでも言いましょうか。

ジャズの独特のフィーリングやムードは、すなはちこの西洋音楽をルーツの一つとしつつも、この西洋音楽とは相容れない「ブルース」をもルーツとする事によって生じたもの、とも考えられます。

この辺り、個人的にはとても興味深いです。
ブルースの考察は、また別の機会にでも...

話がまわりくどくなりましたが、次回はいよいよ実際のパーカーのフレーズを考察します。


posted by ハロハロ at 09:39| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月13日

パーカーのブルース

とある本に...

「バークリー音楽院が60年代より用いたモードの転回を使った教授法は、パーカーやコルトレーンなどの実際と演奏大きな矛盾がある」「教える立場の教員・マスプロ教育現場に都合のよい教授法はマイナスイメージがある」というような記述を見ました。

実は「コードとスケールの関係」だけで、ジャズのアドリブを語る限界を感じていただけに、改めてパーカーの分析をしてみる事に。

一番やっかいなのはブルースだったりするので、まずはパーカーのブルースの演奏の分析からスタートする事にしました。
それに先立ち、他の人のパーカーの分析を見ましたが余り参考にはなりませんでした。

分析という作業にしても、結構主観が入ったり、自分の知っている範囲で「無理矢理こじつける」事も出来ますね。
都合の悪いところは「クロマチック!」とか...

まあ、本当のところは本人しか分からないでしょうね。

それを前提にしつつも...注意深く「分析のような作業」をして行くと、本人の音楽の捉え方が「何となく」見えて来ました。

ああ、多分こう思ってるのかなぁ、こう感じていたのかなぁ...というような事です。
これを「分析!!」などと言って良いかもありますがね。

パーカーフレーズは今までも幾度となく見ている筈なのですが、今まで全く気がつかなかった様々な発見がありました。

かなりの驚きです!!

そこで次回から、パーカーフレーズに関する「自分なりの考察」を書いて行こうと思います。


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↑晩年のパーカーと奥さんのチャン、娘のキムです。

「分析」などと大袈裟に言っていますが、あれこれと夢想しつつパーカーのフレーズを見て行くだけでも、実は単純素朴に十分楽しい...

posted by ハロハロ at 10:11| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月21日

まずは...定義してみる事から。

ジャズの話を書こうと思っていたら、突然体調を崩しました。
さては、先日の「スーパーインポーズ枯葉」に対する「伝統派」の呪いか...と戦慄しましたが、何とか快方に向かっています。

さて、ジャズの話ですが...

色々と考えてみたのですが、まずは「ジャズミュージシャンとは何か?」を定義する事としました。
或いは「ジャズミュージシャンになるには?」という事でも良いです。

例によって、あくまでも私見ですので...

これは僕がまだ若い時に、ミンツァーやクラウディオ達とのレコーディングの機会を作ってくれたベトさんから教わった事です。

彼はぼくに「とにかくインターナショナルなミュージシャンになる事!、どんなに上手くてもローカルなミュージシャンではダメ!!」と言ってくれました。
彼によれば...インターナショナルである為の条件は、たったの二つです。

一つは「個性的である事」

そしてもう一つは「自らの個性を以て、皆と音楽を創造出来る事」

この二つは、今でも自分の原点となっています。

換言すれば、単に過去の誰かのフレーズをパクったり、そのパクったフレーズを並べ立てても意味がないという事です。
まずは過去の希有な天才達が残した音楽への、深い理解とリスペクトが必要です。

では...「何をどのようにしていけば個性的で、かつ皆と音楽を創造出来るミュージシャンになれるか?」を、次回からじっくりと考えて行きたいと思います。

これはライフワークになる予感...です。

posted by ハロハロ at 00:07| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月10日

ジャズの話...

ジャズスクールのブログなので...ジャズの話を色々と書いて行こうと思います。

よく「ジャズはフィーリングで!」とか言われているそうですが、やはりその前にきちんと体系化された仕組みを知るべきだと思うので、そんな事を分かりやすく書こうと思います。

また「アドリブはフレーズを覚える事!」とかとも言われているそうですが、それでは単なる「独り言」になってしまいますので、自分でフレーズを作る方法なども、分かりやすく書こうかと...

普段、スクールのレッスンなどでやっているような事ですが...
色々と紹介できればと思います。

では、乞うご期待!!

posted by ハロハロ at 07:44| 愛知 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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