2011年12月16日

パーカーのブルース(2)

パーカーのブルースというよりも、そもそも「ブルースとは何?」という考察です。

実は、これはかなりやっかいな話です。
殆ど文献が見当たりません。

唯一、山下洋輔先生の「ブルーノート研究」くらいでしょうか。
「風雲ジャズ帖」という本に収録されています。

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この文章...かなり若い時に読みましたが「ジャズ、或いはブルースがその発生の時以来、常に黒人と白人の両方の音楽要素が衝突する事の上に成り立っている」という下りは、まさに「目から鱗」でした。

ブルースを「民族音楽的」に捉えると、確かに良く分かります。
西洋音楽の和声学の視点からブルースを説明しようとしても、あっけなく崩壊しますね。

民族音楽的考察に関しては、小泉文夫大先生の「名著」を読破して下さい。
元々は2冊に分かれていたのが、合本となりました。

「日本伝統音楽の研究」です。

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ある分野のモノやコトをやるのに、その分野の事だけ勉強してもダメです。
歴史を学ぶ事も重要ですし、実際に色々な国に行き(観光ではなく...)、色々な価値観やものの考え方から色々と学ぶ事ですね。

これ、結構「自分との戦い」です。
ヌクヌクと、音楽だけを「頭で」勉強してても音楽は出来ませんね。
これは先日書いた「土着度」にもつながります。

さて、ブルースに戻ります...

簡単に言えば、ブルースは黒人固有の感性に基づく「旋律音楽」と白人の「調性音楽」のぶつかり合い...とでも言いましょうか。

ジャズの独特のフィーリングやムードは、すなはちこの西洋音楽をルーツの一つとしつつも、この西洋音楽とは相容れない「ブルース」をもルーツとする事によって生じたもの、とも考えられます。

この辺り、個人的にはとても興味深いです。
ブルースの考察は、また別の機会にでも...

話がまわりくどくなりましたが、次回はいよいよ実際のパーカーのフレーズを考察します。


posted by ハロハロ at 09:39| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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